素直な心と熱意でここまでやってこられた!(2007.5)

 恥ずかしながら、私は成人するまで本らしき本を読んだことがありませんでした。

そんな私に本の素晴らしさを教えてくれたのが、松下幸之助氏関係の著作です。現在では、読み終えた本を弊社会議室に保管し、「野村文庫」と称して社員への貸し出しを行なっております。

 私が会社を興して10年目の37歳のときです。ある日、銀行へ決算の報告に行ったのですが、担当者からのいろいろな質問に、中途半端な答えしかできず、苦い思いをしました。その後、こんな状態で本当に今後の経営がうまくできるのだろうかと真剣に悩みました。

 そんな折、地元の商工会議所からのDMで「中小企業大学校」(独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する中小企業のための人材育成機関)を知り、一念発起して一年コースでその門をたたいたのです。「社員に世間並みの生活をさせるためには、何としても私自身がさらに経営の勉強をしなくてはいけない」と、心の底から感じていました。そこで初めて松下幸之助氏の本と出会い経営理念の大切さを学んだのです。

 それまでは、ただ毎日がつつがなく過ぎればよく、計画性に欠けていました。私自身が、経営に夢やビジョンを全く描いていなかったのです。経営理念の大切さを学んだことを機に、創業十二年目にして初めて経営理念を作りました。その骨子は、松下幸之助氏の経営観の影響を大きく受け、松下氏の理念を共有しています。社是は、『礼儀正しく、「感謝の心」「謙虚な心」「素直な心」』の三つの心です。中でも松下幸之助氏が掲げる「素直な心」は、私自身も特に大切だと感じています。

 今にして省みれば、経営で大切なことは、いかに素直な心で日々仕事に取り組めるかだと思います。お客様の意見を素直に聞く、専門家の意見を素直に聞く、社員の意見を素直に聞く、そして聞くだけではなく、その意見を糧に反省し改善することが大切ではないでしょうか。
|| コラム | 03:55 PM | comments (x) | trackback (x) |
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